特定非営利活動法人
国際生命科学研究機構

特定非営利活動法人 国際生命科学研究機構(ILSI Japan)は1981年に設立され、ILSIの一員として世界的な活動の一翼を担うとともに、日本独自の問題にも積極的に取り組んでいます。

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Project SWAN: プロジェクト スワン
  Safe Water and Nutrition
  安全な水の供給と栄養・保健環境の改善
概要と目的
安全な飲料水の供給を受けられない人の数は、全世界で7.8億人に上るといいます (1)。安全な飲料水の供給に関するミレニアム開発目標は2010年に達成されましたが、"改善された飲料水源" が常に飲料に適した水を供給しているとは限らないことが指摘されています。"安全な飲料水"を供給するための取組みは、途上国において重要な課題として残されています。

途上国において、各地区で管理する飲料水供給について、いくつかの問題点が挙げられています。例えば、水処理設備はあっても、設備の設計や水処理方法、水処理設備の運転が適切に行われていなければ、汚染物質を取り除くことが出来ません。また、水処理設を管理する組織の能力が低ければ、持続的に安全な飲料水を供給することが出来ません。これらの問題点は、処理後の水でさえもWHOの基準を上回る微生物・化学物質が検出されている要因になっています。また、積極的な住民参加が行われていないため安全な飲料水に対する需要が低い、水料金が不適切であることも問題点として指摘されています。

安全な飲料水の供給と同時に、母親・保護者の食品衛生行動及び、乳幼児食の与え方は、途上国において、子供の健康状態に大きな影響を与えます。WHOの報告によれば、水系・食品由来の下痢は、毎年190万人の子供の死因となっています (2)。また、下痢は、5歳未満の子供の死亡原因の第2位を占めています (3)。さらに、下痢を繰り返すことが、食事の適切な摂取、栄養の吸収を妨げ、栄養不良の状態を悪化させる要因となっています (3)。また栄養不良の子供は、下痢に感染しやすいという悪循環に陥る原因ともなります (4)

途上国における安全な飲料水の供給の課題に対し、地域の水質を改善するだけでは根本的な解決にはなり得ません。水処理施設を適切に運営し、安全な水を供給することにより、家庭において安全な水を飲み、調理に使用することができます。また食品安全の確保は、下痢や栄養不良の予防にもつながり、住民が健康でいられることと密接な関わり合いがあります。このような取組みには、現地の人材を育成し、コミュニティーの強みを生かし、活動の持続性を確保することが大切です。

ILSI Japan CHPでは、2001年からProject SWANを開始しました。Project SWANの特徴は、水分野と保健・栄養分野を1つのプロジェクトで扱い、分野横断的な連携を実践している点です。Project SWANの目的は、農村地域において、住民参加による持続的な安全な飲料水の供給と健康教育のモデルを確立することです。具体的には、次の3点を達成することを目指しました。―嗣韻水・栄養・保健衛生に関する知識を得、家庭レベルで実践する。⊃綵萢施設の運転を最適化し、安全な水を供給する。住民の参加を得てコミュニティーのレベルで、持続的な活動のための仕組みづくりを行う。Project SWANでは、技術プログラムと啓発プログラムという専門的には全く異なる分野を住民の視点で有機的に結びつけ、それぞれを両輪として活動しています。技術プログラムでは、コミュニティーが管理する水処理施設の改善、水処理施設の運転に関する技術トレーニングを通して水質改善を行い、啓発プログラムでは、住民の安全な飲料水、食品衛生、栄養に関する知識・行動の向上のための活動を行っています。

ILSI Japan CHPでは、安全な飲料水の供給と食品衛生・栄養に関する行動変容というProject SWANの活動を通して農村地域の人々の健康増進を図ります。

Project SWANの活動は、2001年にベトナムで始まり、現在インドネシアにも展開しています。
 
参照        
1
UNICEF/WHO, 2012, Progress on drinking water and sanitation 2012 update
2
http://www.who.int/foodsafety/en/
3
UNICEF/WHO, 2009, Diarrhoea: Why children are still dying and what can be done
4
WHO, 2011, World health statistics 2011
       
 


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(2012年6月)

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