ILSI Japan   特定非営利活動法人 国際生命科学研究機構
 

特定非営利活動法人 国際生命科学研究機構(ILSI Japan)は1981年に設立され、ILSIの一員として世界的な活動の一翼を担うとともに、日本独自の問題にも積極的に取り組んでいます。

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栄養健康研究会 【日本の食生活と肥満研究部会】
部会の目的
1.
  日本は他の先進国と比較すると太った人が少ないといわれているが、そのひとつの要因として「食生活」に特徴があるのではないかと考えられる。そこで、「肥満タスクフォース」の成果を土台として日本特有の食習慣と肥満との関係を更に調査研究する。合わせて生活習慣病と食習慣との関連性についても考察する。
2.
  調査研究の成果を日本および世界の肥満対策に向け提言する。国内では日本政府が取り組んでいる「食育」に対して肥満防止の観点から発言する。またILSI本部・各支部の活動と協調して世界の肥満対策の推進に寄与する。

これまでの主な活動
 上記目的達成のため、下記3つの分科会を作成。グループ毎の活動を中心に行い、4か月に一度の全体会で、進捗の確認、問題点の共有化を進めている。詳細は、下記分科会活動内容参照。

今後の活動予定
 3分科会の活動を継続。2007年度中に中間成果報告会、もしくは、関連する先生方による講演会(勉強会)開催を目指す。

発酵製品の多様性分科会
分科会の目的
 日本の食文化の特徴の一つに、多種多様な発酵食品の摂取が挙げられる。本分科会では国内、海外の発酵食品の特徴を各方面から調査することにより、日本と欧米諸国の発酵食品文化の違いを見出し、肥満との関連を検討する。

これまでの主な活動
1.
  発酵食品に明るい先生方に対してヒアリング調査を行い、発酵食品と肥満との関連についてご意見を伺った他、発酵食品の調査方法等についてアドバイスを頂いた。
2.
  各国の発酵食品について大まかな分布マップを作成し、各国の特徴を得るための参考資料とした。

今後の活動予定
 上記調査の結果、発酵調味料の多様性が日本の発酵食品文化の特徴の一つと考えられた。このため、うま味成分と食の満足度の観点から、食事量や肥満との関連について継続して調査を実施する。

脂質の種類分科会
分科会の目的
 他の先進国と比較して太った人が少ないと言われるわが国ではあるが、国内に目を向けると国をあげて肥満対策に取り組んでいる。肥満は食事中の油が諸悪の根源であるというイメージを持つ人々が多い。脂質の過剰摂取は肥満を招くが、脂質の摂取は栄養上、また精神上(食事の美味しさに関与)に重要な栄養素である。
 我々は、肥満と脂質の量と質と美味しさの関係について調査し、現代日本人に適した(日本食における)脂肪摂取のあり方(量と質)を提言する。

これまでの主な活動
 日本人の食事は欧米化に伴いでんぷん主体の伝統的な日本食から高脂肪食へと変化している。摂取する脂質の種類の変化と摂取量の増加が日本人の肥満と生活習慣病の一因であると仮説を立て、この仮説に基づき脂質研究者あるいは医師らに面談を行い、肥満と現代日本食における脂質摂取との関連について意見を伺い、研究動向および学会・業界の考え方などを調査した。

今後の活動予定
1.
  下記の事項について調査を行う。
 
(1)
 脂質摂取の変遷と肥満者比率の変遷
   
(2)
 脂質摂取と肥満に関する疫学調査報告
   
(3)
 なぜ高脂肪食が好まれるか→脂肪のおいしさ;習慣性
   
(4)
 脂質摂取と運動との関連性
   
(5)
 肥満に対する脂質の種類の影響
2.
  調査結果に基づき肥満と脂質摂取との関連性をまとめる。
3.
  日本人に適した現代日本人の脂肪摂取のあり方(量と質)を提言する。

食事の量分科会
分科会の目的
 本分科会では、「日本が他の先進国と比較すると太った人が少ない理由」として、
 
(1)
 「日本は、欧米と比較して食事の量、カロリーの摂取量が少ない」
   
(2)
 「日本人が考えるサービングサイズが少ない」
   
(3)
 「日本人のPFCバランスが肥満予防に良い」
という仮説を立て、検証を行う。

これまでの主な活動
 本分科会では、早いタイミングで専門家の意見を伺うこととし、国立健康栄養研究所・
吉池先生を訪問した。吉池先生から、摂取量調査の実用的なデータとして国際共同研究INTERMAPの栄養調査について紹介いただき、本分科会では、上記仮説の検証に際し、このINTERMAPスタディーのデータをベースにしていく事とした。その後、本Study
のメンバーである国立循環器センター・岡山先生(大阪)を訪問し、共同研究体制を取る
形を進めることとした。

今後の活動予定
 INTERMAPスタディーのデータベースにアクセスするため、そして、地理的な状況を考慮し、岡山先生の共同研究者である国立健康栄養研究所の由田先生の研究室に研究者を
派遣する方向で話を進めている。先ず、下記項目での国内のデータ解析を先行させる。
   
(1)
  一日に摂取する食材及び料理の数、全量とBMIの関係、
   
(2)
 汁物、スープの量とBMIの関係、
   
(3)
 朝、昼、晩の摂取カロリーの割合とBMIとの関係、 等。

(2007年6月)
 
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