2007/2/25更新
Project PAN
(Physical Activity and Nutrition) では、健康な高齢期を迎えるため、働きざかりの人々の肥満をはじめとする生活習慣病を予防し、また高齢者の寝たきりを防止するための、科学的根拠に基づいた運動と栄養を組み合わせたプログラムを開発しています。
■社員の健康支援プログラム
LiSM 10! リズム テン 生活習慣病予防のための健康診断後のフォローアップ

 現在、職場での健康診断は各企業で行われていますが、その結果に基づく保健指導は十分に行われているとはいえません。社員の健康管理を支援していくことは、保健医療費の削減にもつながります。
 2008年に「40歳以上の被保険者への保健指導」が義務化されます。ILSI Japan CHPでは、生活習慣病のリスクを改善するための職域保健支援プログラム"LiSM 10!"(Life Style Modification)の開発を行なっています。このプログラムは、ヘルスプロモーション、行動科学、健康学習の理論に基づいて開発された生活習慣改善プログラムで、特に健康診断後の運動と栄養の両面からの保健支援に焦点をあてています。プログラムの構成は大きく次の3つの柱から成ります。@生活習慣病予防のための目標を自ら決定しそれを実施・記録する。Aその継続を支援するための専門家による定期的な個別カウンセリングを行なう。B職場や家庭において対象者を支援するためのツールを提供する。

介入研究
 2001年11月から、支援企業2社5工場の40歳以上の男性を対象とし、介入試験を実施しました。介入群(83名)では、新たに開発されたプログラム(開発型)を、比較群(71名)では、従来から職域で一般的に用いられている、健康診断後の保健師による個別保健指導型のプログラム(従来型)を実施しました。6ヶ月間の介入後、食習慣や運動習慣、および生活習慣病のリスクなどに、どのような改善が見られるかについて評価を行いました。更に、この介入によって改善された食習慣や運動習慣が、自発的に継続され得るか、また生活習慣病のリスクファクターにどのような影響を与えるかを検証するために、1年間の非介入期間を設け、再度評価を行ないました。

介入6ヶ月後の結果
 このプログラムを導入することにより、運動の実施と栄養の摂取に関わる行動に確実な改善が認められました。更に、体重、血圧、コレステロールなどの生活習慣病のリスクファクターに顕著な改善をもたらすことが実証されました。また、従来型に比べ、開発型が有効かつ効果的であることも証明されました。

非介入期間1年後の結果

 運動・食行動ステージ、運動不足感、体重、収縮期血圧、拡張期血圧、血糖、LDLコレステロールにおいては、維持・改善が認められましたが、消費エネルギー量、総コレステロール、中性脂肪においては、復帰傾向が認められました。一旦改善された行動を元に戻さないためには、定期的な介入が必要です。

医療費削減効果

 代表的な医療経済の論文に基づいて、医療費削減効果のシミュレーションを行ないました。リスク者1,000人を対象に、このプログラムを5年間実施した場合、従来の保健指導法に比べて、1億8千万円の医療費が削減できることが推定されます。
 現在は、様々な職場で利用できるようにプログラムのマニュアル化や使用ツールのIT化を進め、新たな実証試験を通じて、その有効性を確認しています。

メタボリックシンドローム対策に
今後、LiSM 10!Rが「生活習慣病のリスク、特にメタボリックシンドロームおよびその予備軍を対象とした運動と食生活の改善を促す保健支援プログラム」として企業の健康保険組合や福利厚生部門、健診機関等において広く展開され、多くの人々の生活習慣病予防に役立つよう、更なる普及活動を進めていきます。


■高齢者のためのプログラム

TAKE10!(R)テイク テン 高齢期における介護予防のための運動と栄養プログラム

介護予防事業としてTAKE10!(R)プログラムを導入しませんか?



(詳細はこちらのをクリック)

サンプル映像ダウンロード
右クリック、「対象をファイルに保存」
を選択して下さい

(10M) (13M)
 

高齢者の方々の"元気で長生き"を支援し、介護予防および老人医療費の削減を目的としたプログラム"TAKE10!(R)"の開発を行っています。適度な運動と正しい食習慣の必要性は科学的にも認められており、"元気で長生き"のための重要なポイントになります。"TAKE10!(R)"の大きな特徴は、これまでの中高年向けの生活習慣病予防プログラムとは異なり、高齢者を要介護にしないための運動と栄養を組み合わせたプログラムであるということです。
 TAKE10!(R)(テイクテン)とは、「毎日10分間の運動を2〜3回しましょう」と「毎日10の食品群を食べましょう」という呼びかけのキーワードです。東京都老人総合研究所をはじめ、多くの専門家の先生方のご指導の下、個人配布用の冊子自治体等で活用するためのビデオが完成しています。また、自治体等で実際に介護予防事業としてTAKE10!(R)を活用できるように、指導者用のマニュアルを作成し、これと指導者への講義をセットとしたTAKE10!(R)トレーナー養成コースを準備しました。

<介入研究>
2002年7月から1年間、秋田県の南外村で65歳以上の地域在宅高齢者1418名を対象とし、"TAKE10!(R)"を用いた介入試験を行いました。この介入研究は、血液検査や体力測定などの医学的調査とアンケート調査から構成され、対象者の栄養状態や身体状況ならびに心理状態を検証しました。

結果
 介入試験の結果、このプログラムは実際の地域保健活動に容易に導入することができ、かつ地域の高齢者の健康維持もしくは向上に有効であることが証明されました。
 科学的根拠に欠ける"粗食が健康に良い"という「粗食信仰」や、身体活動能力の低下から食欲が落ちて食事量が減ったことによる「低栄養」状態は、老化促進の大きな要因です。このことを高齢者がきちんと理解し、自ら食習慣を改善することにより、栄養状態の低下を防止することができました。この結果、例えばHDLコレステロールの比率が上昇し、動脈硬化指数の低下もはっきりと認められました。
 また、バランスのとれた食生活と運動習慣を身につけることで、加齢に伴い確実に失われる筋力が維持されました。このことは、毎年少しずつ遅くなるはずの歩行速度が、プログラムを1年間実行した人は変わらなかったことからも明らかです。
更に、定期的に活動に参加することで地域の人々との交流が増え、一人ではなかなか維持できない運動習慣も仲間と一緒に行なうことにより、継続が可能となる心理的効果もありました。
 以上のように、"TAKE10!(R)"プログラムは、自立高齢者が要介護状態に陥ることなく、生き生きとした老後を過ごすために有効なツールです。
<低コストでの導導入>
 運動自体は家庭で一人でも行える、器械類を使わないストレッチと筋トレの組み合わせであるため、新たな設備投資の必要がなく、公民館や集会所などの会場さえあればいつでも始めることができます。また、地域の高齢者に直接指導するのは、介護事業および健康事業関係者やその地域のリーダーとなる専門職の方々で、指導者用の講習は、弊センターより講師が現地に出向いて行うため、一度に何人でも受講できます。指導者それぞれのために高額の受講料を支払う必要がなく、出張費用、研修費用も抑えられます。

介護保険料、高額医療費の低減
 厚生労働省は、2025年度には老人医療費は今年度の3倍に増加する、との試算を発表しました。高齢者の割合が増え、一人当たりの医療費も高齢者ほど高額になることが原因です。この"TAKE 10!(R)"を活用すれば、栄養状態改善、運動習慣導入により、高齢者の身体状態が向上し、要介護に陥らずに元気な老後を過ごすことができるので、長期的に介護保険料、老人医療費の低減が図れます。

今後、"TAKE 10!(R)"を多くの自治体が介護予防事業のプログラムとして利用し、多くの人々の「元気で長生き」に役立つよう願っています。


TAKE10!Rお申し込み方法


冊子は一冊500円で、恐れ入りますが送料を200円頂戴しております。(7冊までは同料金です)7冊以上をご希望の際は、メールにて送料をお問い合わせ下さい。
冊子代金+送料の合計金額を郵便定額小為替(郵便局でお買い求め下さい。何も記入しなくて結構です。)を封筒に入れて、下記宛までお申込み下さい。届き次第、冊子を発送させていただきます。到着まで10日間ほどお時間を頂戴いただきたくお願い申し上げます。
尚、〒、住所、お名前、電話番号をお書きになったメモを必ず同封していただきますよう、お願いいたします。

〒102-0083 東京都千代田区麹町2-6-7 麹町R・Kビル1階
イルシー ジャパン CHP (NPO法人 国際生命科学研究機構 健康推進協力センター)
テイクテン係宛


すみだテイクテン 2005年10月スタート!2006年も介護予防事業として継続して行われています。
2005年度の参加者総数は175名。 墨田区内のボランティア団体てーねん・どすこい倶楽部の方々にたくさんお手伝いをいただいています。 有難うございます。 
熊谷修先生(人間総合科学大学教授)の全体講演会の後、2005年10月〜2006年3月まで東京都墨田区内6会場でTAKE10!(R)講習会を開催しました。村田幸子さんの "ラジオ深夜便 (NHK)" で紹介されました。 
すみだテイクテンの効果は2006年10月に富山県で開催された 「第65回 日本公衆衛生学会総会」で発表いたしました。  
 
ふそうテイクテン 2006年6月スタート!

愛知県扶桑町で6月30日にスタートしました。
講演会には380名もの方々が集まりました。その後、「テイクテンボランティア」も発足し、地域住民の力を生かした取り組みが進んでいます。  

扶桑町で募集した10の食品群を覚える語呂合わせ
優秀賞 「ま・さ・に・み・た あ・い・(の)・み・か・く」  扶桑町 礒谷 芳子さん


テイクテン川柳
TAKE10!(R)の講習会に参加いただいた方々の作品です。
その他の作品はこちらです。


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